おかわかめの育成・方法

オカワカメ(雲南百薬 or ぬるっぱ)の育て方

 

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植え付け

春暖かくなってから~梅雨前の時期頃に、ムカゴ(種)を撒くか、苗を植え付けます。ムカゴは浅く植えるようにして、寒さにあたることがなく、乾く時間が長くならないように水遣りを行えば1週間から10日程度で芽を出します。

プランターで育てる場合は、株間が狭すぎるとツルが絡み合ってしまうため、ある程度(30cm)程度は離した方がよいです。土質は特に拘りません。

その年に十分成長させて、収穫やグリーンカーテンを楽しむ…のなら上記の時期ですが、夏であろうが、初秋であろうが成長できる気温であれば春植え、秋植えいつでも構わないと思います。なぜなら、オカワカメは多年草です。  

つまり、冬越しをさせることで株を大きく成長させることができます。多年草は1年目より2年目以降の方が、たくさん葉を茂らせます。なので、もう夏が終わったから、また来年ムカゴ(種)や苗を買って植えればよい~のではなく、思い立ったその時から育てて、少しでも根塊を大きく成長させた方が、より楽しむことができます。

日常の管理

水遣り

水を好みます。水はけが普通にできている状態で、水をあげすぎて腐ったなどということはありません。地植えで十分に育った株には水遣りをする必要はありません。乾燥した日が何日も続いて、朝に葉が元気が無い時は水遣りをして下さい。プランターの場合は、乾いたらたっぷりと水遣りをして下さい。水遣りを多くするとムカゴができやすいという情報もあります。

施肥

目的は、食用の葉を収穫することなので、葉肥とよばれる窒素成分が多い肥料が望ましいと考えます。私は有機栽培なので、牛糞で土を整え、追肥として油かすを施します。肥料食いではないので、そこまで神経質になる必要はないと思います。

摘心と誘因

摘心とはつるの先端を切ることです。脇芽の成長を促すことです。ツルムラサキ科のオカワカメはツルムラサキと同じく、放っておくと、ヒョロヒョロとツルが伸びます。ツルが一本だと緑のカーテンにも、葉をたくさん収穫するにも不足なので、適宜摘心することでツルの本数を増やします。誘因ネットを使用する場合は、そのネットの縦のラインに合わせて、ツルを増やすと緑のカーテンに仕立てやすくなります。

そして、増やしたツルはそのままにしておくと、好き放題な方向で伸びてしまうので、適宜誘因して葉に太陽光があたるようにしましょう。葉が葉の裏に隠れて日当たりが悪いと黄色く変色してダメになってしまいます。

 

病気・害虫

病気はないです。日当たりが悪い葉は黄色く変色してやがて枯れますが、それだけ。肥料が足りていないと斑点が出やすいという情報もありますが、株全体でそうなった…ということは経験はありません。

害虫は、多くのホームページや情報サイトで「なし」みたいに書かれていますが、いますよ。

確実に食われているのが「ヨトウムシ」。蛾の幼虫で名前の通り夜にしか活動しないので、日中はまず目にしません。が、収穫した葉にたまについていますし、卵も葉の裏についています。駆除薬もあるのですが、無農薬栽培なので使用せず・・・。

疑惑としてはショウリョウバッタ、ナメクジも…

収穫

成長期に入ったら、日に日にツルを伸ばし葉を茂らすので、収穫して葉を食してしまいましょう。私はなんとなく汚い葉から収穫して見た目を綺麗にしたい派。なので、割れた葉、虫食い葉から収穫して食します。

 

増やし方

ムカゴを収穫して利用する。


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ある程度成長すると、葉の付け根や脇芽の付け根にムカゴができます。それを収穫し、土に転がすか、半分ぐらい埋めると芽を出して、やがて苗になります。一番手軽でオーソドックスな増やし方。

ツルと葉を利用する。

 葉の付け根をツルごと切り、そのまま芽出し用の土に挿したり、水差しにすると根を出します。たまに収穫した葉の付け根から根っこが出ているので、もしやと…と行ってみたら、高確率で増やすことができました。ムカゴから簡単に増やせるので、あえて行う必要もありませんが、ムカゴができてなくても増やせますよということで…

冬越し

オカワカメを育てることでかなり重要。関東の平野部で雪が年に数日ぐらいであれば、特別な寒さが続くことがない限り、地下茎は生き残ります。確実に冬越しをさせたいのであれば、株元に土を盛り、雪や霜から守ること。山間部や関東以北の地では、鉢上げして温かい屋内に持ち込んだ方が確実だと思います。